一部のTV番組やwebメディアなどで誤報や無知なコメンテーターなどの放言もあり、ネットでも反発が見られた話ですが、まあ本当馬鹿みたいな話ですよね。
無知を晒したいのか、阿呆のフリをして視聴率やアクセスを稼ぎたいのか…
どの道炎上商法なんて信用をなくすだけですから、やめた方が賢明なんですがね。
※事件が事件なため、今回の記事には現実に起きた人の生死に関わる話が少なからず出てしまうので、この件や世の生命が害される事件に心を痛められている方は、自己判断で引き返して頂ければと思います。
結論から言ってしまえば、ガソリンへの引火による火災は通常の火事への対応・対策が通じません。
そして、京都アニメーションでは過去に消防から表彰を受けていたこともあるくらい、しっかりとした防火対策と訓練が行われていたのです。
それでも防げなかった、今回の放火火災。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか…
また今後、同じような手口で企業の施設や建物が狙われたら?
新たな対策を考えなければならない時が、きているようです。
ガソリンでの火災、何が起こる?
今回の事件、犯人は京都アニメーション第1スタジオの入り口でガソリンを撒きました。
PDFの資料ですが、ガソリンの危険性に関して記述されているのがこちらになります。
http://www.119.ecnet.jp/02syoubou-kouhou/gasstyuuijikou.pdf
なんとガソリンは、マイナス40度の環境でも気化するというのです。
そのため、撒き散らされたガソリンが気化し、火を点けられたことによって爆発。
その規模は元々想定されている火災より遥かに大きく、対応が間に合わない規模になってしまったのです。
ガソリンによる炎や煙には、常備されている消火器も全く役に立ちません。
そして爆発や火の手が回るのも一瞬のこと。
消防や救助の方の情報によると20名もの方が屋上へ向かう途上で倒れており、恐らく予想外の状況にパニックを起こし、逃げ切れなかったのでは…とのこと。
この方たちも類に漏れず亡くなってしまい、悲しい結果を見ることになってしまいました。
また、こんな状況ですから犯人も相当の火傷を負ったことでしょう。
それでも警察の手から逃げようとなどもしたようですが…
捕まった後、容体が思わしくないということで移送されたりなどの状態も入ってきていましたね。
可能ならばここで命尽きず、きちんと動機や凶行に至るまでの経緯が明かされ、相応の裁きを受けられるようにと願っています。
本当に恐ろしい事件です。
遺族の方や近しい方も、まだ受け入れられていない方もいるかも知れませんし、助かったスタッフの方々も、命があるからといってまたすぐに製作に関われるようになるかも分かりません。
あまりにもショックで、惨いとしか言いようがない。
出来ればマスコミなどはそっとしておいて欲しいし、これ以上傷口を広げるような真似をしてくれるなと思います。
今は本当、関係者の方もこの事件でショックを受けている方も、出来るだけ心身を休めて少しでも痛みが和らぐようにと願うしかありませんね…
テロ的な行為をどう防ぐか
これから、こういった事件も増える危険性があります。
模倣犯などもそうですが、事件を通して「こういう方法がある」と知ってしまった人たちもいるでしょう。
今回の事件の犯人も持ち物から複数の刃物が押収されていましたが、無差別殺傷などを考えている手合いが、街角で刃物を振り回すよりもずっと有効で強力な手段だと思ってしまったら。
気に入らない企業や集団の施設や、または無差別に建物などをこういった方法で襲撃するなんて事件が起きてしまわないとも限りません。
とても恐ろしいことですが、こういった事件が起きてしまった以上はきちんと向き合って、対策を考えていくしかないのでしょう。
とはいえ、ここまできてしまうと本当にテロのようなものですし、いざ起きてしまったら対応のしようもないのが現状なんですよね…
でも、手をこまねいている間に多くの何の罪もない人たちが危険に晒されるかも知れないですし、それは可能な限り防いでいかなければならないでしょう。
まず手始めに、ガソリンを無闇に売らないみたいなところから詰めていくしかないのかな…こういうのは本当、専門家の人が頼りです。
なんとか、これ以上誰かが犠牲になることのないように…