大阪府吹田市で起きた、交番勤務の警官が襲撃され拳銃を強奪されてしまった事件。
被害を被った警官の方は未だ意識不明ということで、回復が待たれる状況ですが…
逮捕された犯人は、大阪から遠く離れた東京住まい。
父親はフジテレビ系列の常務を務めているせいなのか、お詫びのコメントを出して賛否を呼んでいます。
そこは確かに未成年ならともかく、独り立ちしてからもう30を過ぎた息子のことでなぜそんな…というのも分からなくはないのですが、もっと分からないのが犯人が「精神障害者保健福祉手帳」を持っていたという一文。
(他にも取り上げているメディアはあると思いますが、それらの信用性や内容から掲載するに堪えられないので割愛します)
…それって報道する必要ありました?
各メディアやマスコミに聞きたくもなります。
デリケートな問題
私自身、今病院に掛かって診断して貰おうという段階ですが、Twitterのフォロワーさんやその周辺の方々が憂慮し、傷付かれている様子を見てきました。
精神障害、精神的な辛さや疾患は本当にデリケートな問題です。
ブラックな環境が蔓延っている今の日本では、いつ誰がうつ病や適応障害などに掛かるかも分かりません(皇后陛下ですら適応障害になってしまったくらいですからね)。
現代の人々は、いわゆる「普通」の人も精神が未熟です。
事件を起こした犯人がそういった疾患を持っていたからといって、配慮なく報道すればどういうことになるか。
そしてやはり、恐れていたことが起きてしまったようです。
朝7時のNHKニュースをみて驚いた。容疑者が「精神障害手帳2級を持っている」と繰り返し、「精神障害者=犯罪者」という図式を植え付けようとしている。先日の「引きこもり」と同じ。
— happy (@tsusinkoko) June 18, 2019
Eテレでせっかく様々な番組を組んでいるのに、この方針の乖離が解せない…。 https://t.co/3llQK1oGtF
大阪の犯人
— わか (@aruimirea48w) June 17, 2019
精神障害者保健福祉手帳
持ってたって報道されてるんだね
今日職場で話があって
精神障害者は怖いねって
話してて、ここにいますけど?
ってちょっと嫌な気持ちになりました
一概に言えなくない?
一括りにして欲しくない
みんなそうだとは限らない
肩身が狭いよ
病気で辛い思いをしている人が、周囲の人の偏見からその病気を持っていることで更に苦しめられる。
こんな地獄ってありますか?
精神系の疾患の理解が進まないのも歯がゆいものですが、こういったことを目の当たりにするのももう沢山です。
無駄な情報で煽り立てようとする報道は、もうやめて欲しい
川崎の殺傷事件の時もそうでしたね。
殊更引きこもりだったということを取り上げ、犯人の部屋に普通の家にあっておかしくないTVやゲーム機があるとかわざわざ取り上げて、逆にパソコンやスマホ、ネット回線などがなかったことは掘り下げない。
何かしら事件を起こしたことに結びつけられそうなものを、無理矢理探してネタを作っているようにしか見えません。
そんなに視聴率や売り上げが大事なのでしょうか?
報道とは、ジャーナリズムとは一体何なのでしょう?
だからTVを見なくなる人が増え、新聞やゴシップ誌も売れなくなっていくんですよ…
そして時代に逆行したまま、都合の悪いことは報道しない。
人々の権利と自由を求める香港デモのこともたいして取り上げないメディアの自由なんて、さっさと奪われてしまえばいいのにと思います。
実は、精神障害者が犯罪を起こす確率は低い
大阪の拳銃強奪事件、容疑者が精神障害者保健福祉手帳を持っていたという報道がありました。近年、刑法犯の検挙人員のうち精神障害者などが占める比率は1.8%程度で、障害の方の母数を考えると、犯罪比率はむしろ低いといわれてます。精神障害を犯罪のリスクと結びつけて考えないようにしてください。
— 香山リカ (@rkayama) June 17, 2019
メディアが大きく取り上げると勘違いしてしまいそうになりますが、本当は健常者の方が危ないんですよね。
わあ健常者怖い、関わらないように注意しなきゃ。
…なんて言っている人がいたら、馬鹿みたいじゃないですか?
精神障害者だから怖いとかなんとか言ってる人は、これと同じことを言っている訳です。
思い込みが激しくてTVで言っていることは本当なんだ、大きく取り上げられているなら大変なことなんだ!
となって自分の頭で考えられないんでしょうけど、本当に馬鹿みたいですよね。
飯森容疑者は自分が手帳持ちであることを利用している
みんなこれ、要注目だよ。精神障害があるから犯罪を犯したのではなく「治療を勝手に中断したから悪化した」のが理由ね。
— ほっしー@メンタルマッピング (@HossyMentalHack) June 18, 2019
精神障害の有無よりも、こういう個人の責任が大きかったのでは?と思われる部分をもっと強調して報道してほしいね。https://t.co/cE46CzX2Do
重大事件の容疑者が精神障害者のような発言をしたと報じられると、「刑罰を免れる為の演技」を疑う人が多いですが、大抵は本当に病気です。ただ、精神障害の犯罪者は「自分は病気じゃない」と主張する傾向があるので、この人が自分を病気と言っているのは少し気になりますね。https://t.co/tq66K55JtW
— 片岡健@電子書籍『さよならはいいません ―寝屋川中1男女殺害事件犯人 死刑確定に寄せて― 』 (@ken_kataoka) June 17, 2019
これ真理ですよね。
頭のおかしい人が大抵「自分は正しい、自分が正義!」と思っていて「俺は狂ってるんだぞ!」とか言わないように、精神に障害を持っている人は「おかしい人間だから罪を犯したんだ」と思われたくないんでしょうね。
それなのに、今回の飯森容疑者は自分で勝手に治療を中断しておいて「病気が酷くなったせい、周りの人が酷くなったせい」と責任逃れしている。
更に、2月に同窓会と称して同級生の近況を探っていたこともあり、事件前に自分を同級生と偽って100番通報を行っていた疑いもあるとのこと。
しかも、はるばるその同級生の実家がある管轄まで出向いての犯行…
心神喪失状態で出来ることじゃないですよね。
頭も体もある程度アクティブでないと実行できませんし、その上訓練を受けている警察官に重傷を負わせるなんて、手に覚えのない人ではまず無理です。
やだ元自衛官怖い(馬鹿再び)
ともあれ、犯人への事情聴取などは慎重に行って欲しいですね。
今も被害者の方は生死の境を彷徨っているのに、下手な判断で無罪などにされたら浮かばれないし、謂れのないそしりを受けて辛い思いをしている精神障害の方も苦しめる結果になってしまいますから。