なぜか日本ではたいして取り沙汰されていませんが、今香港で大規模なデモが起こっています。
「容疑者引き渡し法案」という、可決されてしまえばどんな人でも簡単に逮捕され、中国本土に連行されてしまう可能性もあるというとんでもない法案の制定に反対するためです。
デモの詳細は、togeterでまとめられていますので、そちらを見る方が確実でしょう。
また、Twitterでも「#香港加油」などのハッシュタグで検索すると、今回のデモに関する言及や現地の人が撮影した映像などを見ることができます。
※「香港加油」とは「香港頑張れ」というような意味です。
尚、映像の中には香港警察が水を運んでいるだけの無抵抗な人に集団暴行を加えるなど、ショッキングなものもありますので、再生する場合はご注意ください。
香港警察は何もしていない人すら追い掛け回して攻撃したり、殺傷力が低い銃を使っているとはいえ学生の頭を撃って負傷させたりと、自由を求める平和的なデモを行っている人々に対するものとは思えない暴挙を行っています。
(この撃たれた学生さんは亡くなったという話も…?まだ定かではありませんが、被害者の写真を見ると万一の事態になっていても仕方ないなと感じました)
ただ取材をしていただけの記者の方も、香港警察から危害を加えられていました。
マカオの記者さんが金鐘で取材中、ペッパースプレーに当てられてしまい、
— エミリー@香港の白魔道士 (@pinkichigo97) June 12, 2019
緊急治療中、無防備のまま、背中からまたペッパースプレーかけられました。
これは警察が取るべき手段なのだろうか。https://t.co/tQUwrp4G2Z#antiELAB #NoExtraditionToChina #香港 #反対逃走犯条例修正案 #反送中 pic.twitter.com/v0dOgGBkud
警察に追い掛け回され、逃げ込んだビルの中の人たちに助けられた人の投稿も…
何もしてなかったのに警察がしつこく追いかけ来たからある商業ビルの中に逃げ込んだ。そこで数人のお母さんが入り口に立って「若い子達に手を出すんじゃないわよ!何の武器も持ってない人相手にこんなことして恥ずかしくないのか!」って叫びながら守ってくれた。めっちゃ泣きました。#香港デモ pic.twitter.com/hThKAvUCiN
— かりんとう (@kuro53monster) June 12, 2019
もう、とんでもないですね。
これが香港警察の、今の中国のやり方なんでしょうか?
※様々なツイートを見ていったところ、これは大陸から来た中国人民解放軍が警察の服を着て偽装しているようです。
別の方が撮っていた同じ場所と思しき動画では、警察の服を着た人たちがひどい暴言を吐いているのがはっきり聞こえました。
第二の天安門事件となるかと危惧されてしまうのも、仕方ありません。
この法案が可決されてしまうと、日本人も無関係ではいられません。
ただ香港に行っただけ、いるだけで逮捕され、ありもしない罪状で裁かれる可能性もあるのです。
香港の外にいる私たちが今できることは何か考えながら、書いていきます。
中国共産党による統制下にある本土
香港は中国に返還された後も比較的自由な空気があったようですが、そんな中でも近年不穏な雰囲気は漂っていたようです。
ファーウェイ(Huawei)の件でも悶着がありましたが、中国の下では通話や通信も盗聴・監視の体制がしかれており、香港にもじわじわとその影響が…ということなのでしょう。
香港を応援する言葉を書き込んだだけでこんな処分を受けたりなど、こういうことが常態化しているんですね。
中国に住んでいる方々はこうした規制・情報統制下にいるため、国外では当たり前に知られている情勢や今回の件も何も知らずに暮らしているのでしょう…
また、中国は他国に人員を送り込んで、いつの間にか地域を占領しているなんてこともあるようです。
最近でも東京福祉大学で1600万人もの留学生が行方知れずになっているという事件が明るみに出ましたが、日本でもいつの間にか中国人で溢れている地域があちこちにあるなんて話も聞きますね。
沖縄も狙われているという話も…
アメリカの動きを見れば、いま中国(というより中国を支配している存在)が危険視されているのも頷けます。
チベットやウイグルなど、陸続きの国が酷いことになってしまったのも含めて、警戒していかなければならない事態です。
日本も他人事では済まされない
「容疑者引き渡し法案」が可決されてしまえば、今香港にいる日本人やこれから香港に仕事や旅行で行く人たちにも影響を及ぼします。
旅行先としてなら「行かなければいい」となるかも知れませんが、仕事など必要があって行かなければならない人はそうも言っていられないでしょう。
いつ自分の知人や近しい人が不当な理由で逮捕され、罪もないのにひどい扱いを受けるか分からないのです。
そして、香港が落ちれば次は当然、台湾に魔の手が伸びます。
台湾の次は沖縄ではないかと憂慮している方たちの声もありました。
沖縄では現地の人ではないらしい活動家の連中が、民間人や警察に対しても横暴を働いているという話や動画がしょっちゅう上がっていますからね…
あながちあり得ない話でもないでしょう。
いま日本の私たちにできることは何か
メディアは香港のデモに関して消極的で、例え取り上げられても極小の扱いです。
それは得てして、それらの場所に既に「報道され、日本国民に知られると不都合な連中」が入り込んでいることの証左にもなり得るのですが…
私たちが出来るのは、可能な限りデモのことを周囲に拡散し、多くの人に問題意識を持って貰うことしかないと思います。
政府に意見を陳情するのもいいかも知れませんね。
野党にもなんか怪しい人たちがうようよしていますから、どれだけ効果が見込めるかは分かりません。
ただ、日本やその隣人が人としての自由意思を脅かされている状況を、何もしないで見ていて、自分たちが不利益や弾圧を受けてからでは遅すぎます。
ひとりひとりの力は小さくとも、何か行動を起こしたいとこの記事を書きました。
Twitterで呟くだけでも、周りの人と話題にするだけでもいい。
どうかこのことを、少しでも多くの人に知らせてください。