昨日(6月2日)のお昼頃から、突如Twitterのトレンドにドーンと鎮座したフレーズ。
カネカという株式会社のキャッチフレーズです。
そして私が見た時は株価が下がっているというツイートがトップの方にきていて、何かよからぬことが起きている様子…
一体何があったの?
少しTwitter内を捜索したところ、とんでもないことが分かりました。
カネカでは育児休暇を取った男性は、強制的に左遷される!?
発端はこちらのツイートだった模様。
信じられない。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 23, 2019
夫、育休明け2日目で上司に呼ばれ、来月付で関西転勤と。先週社宅から建てたばかりの新居に引越したばかり、上の息子はやっと入った保育園の慣らし保育2週目で、下の子は来月入園決まっていて、同時に私は都内の正社員の仕事に復帰予定。何もかもあり得ない。
とりあえず私労働組合に電話していろいろアドバイスをもらったが、突然すぎて頭追いつかない。不当すぎる。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 23, 2019
ピンチはチャンスで絶対切り抜ける!
上長と人事には、組織に属している以上転勤は当然だが、今のタイミングでは難しいから1、2か月延ばして貰いたいと依頼したところ、ダメと。都の連合からアドバイス貰い、会社の労働組合にも相談したが人事OK出てる以上仕方ない、と。最後、労働局に相談したら、紛争状態になったら事業主との間に入り、
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 25, 2019
解決や助言をする事は可能、とのこと。結局、違法ではないから、労働者の状況を配慮し、妥当なのかどうか?を、場合によっては指導する事しか出来ないらしい。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 25, 2019
このタイミングでの転勤はムリだから夫退職するしか無いと考えてるが、男性育休とったらこうなる、という見せしめ、事例になるのは不本意。
住宅ローン返済が始まる今月に夫無職になるなんてまったく想定外だった。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 26, 2019
私来月仕事復帰だけど、子どもたち私の扶養に入れなきゃいけないな。他にもたぶんやる事山積み。
男性育休とって見せしめにされた夫は何も悪くないから、夫婦協力してやっていくしかない。
住宅ローン返済が始まる今月に夫無職になるなんてまったく想定外だった。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 26, 2019
私来月仕事復帰だけど、子どもたち私の扶養に入れなきゃいけないな。他にもたぶんやる事山積み。
男性育休とって見せしめにされた夫は何も悪くないから、夫婦協力してやっていくしかない。
ちなみに夫は日系大手メーカー勤務。連結1万人くらいの規模、本社で2人目の男性育休取得者で、取得前人事からは、社会の流れから男性育休の事例作らなきゃいけないんです、的な事言われてた。取ってみたら明けて2日で地方に単身赴任命令。時代に逆行してるのか、まだまだ本質がそこにあるのか。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) April 26, 2019
夫(日系大手メーカー)育休取ったら見せしめに転勤になった件、退職せざるを得ず、夫は立ち上げたプロジェクトの区切りが見える6月中旬くらいまで責任全うしがんばりたい、と上司と交渉したけど受け入れられず、結局5月末退職決定。あと3週間しかないよ。来月からどうするだ?#育休#パタハラ
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) May 13, 2019
且つ、だったら今後の準備のために下旬は有給とりたい(30日くらい余ってる)とつたえると、会社に在籍してるからちゃんと引き継げ、と。引き継ぎ無しに地方転勤辞令出しておいてヒドイ。内示出た時点で人事、労働組合、都の労働局には相談済み、会社に未練はなし、だけど悔しいなあ。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) May 13, 2019
今後は、再度労働局に連絡し、労働局から勧告、という形で指導してもらう事になってる。有給取らせてもらえない件も追加。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) May 13, 2019
夫曰く、労働局、産休育休絡みは今いちばんホットで、産休育休を挟み会社から #ハラスメント を受けるケース頻出してるらしい。主にママ達だが、最近男性も増えてると。
育休明け、休ませてもらったし、育児しつつの仕事、制限はあるがいかに効率よく成果出すか、と仕事へのモチベーション新たにしてたのに、仕方なしね。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) May 13, 2019
あの時辞めといてよかった!て思う会社になるんだろうな。切り替えて前へー!
ツイート主の女性・パピさん(二児の母)の夫が、育休明けに突然の転勤を言い渡され、それが月の途中での強制的なものだったために女性が家計を背負うことを決意し、退職の運びとなったそう。
パピさんの夫は途中だったプロジェクトの完遂も叶わず、有給休暇の消化もさせて貰えずに退職となったということです。
まだ産後4ヶ月の身で大黒柱を背負わなければならなくなったパピさん。
文句のひとつも言いたくなりますよね。
そして問題の5月末を過ぎ…
改めて決意
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
夫日系一部上場企業で育休とったら明けて2日で関西に転勤内示、私の復職まで2週間、2歳と0歳は4月に転園入園できたばかり、新居に引越して10日後のこと。
いろいろかけ合い、有給も取らせてもらえず、結局昨日で退職、夫は今日から専業主夫になりました。
私産後4か月で家族4人を支えます
#育休#男性育休#パタハラ#マタハラ#ハラスメント#夫はポジティブ#あんな会社辞めてよかった
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
わお!みなさまありがとうございます!補足すると、内示言われてから居住地域の労働局、人事、労働組合、都の労働局に相談しています。「社員の転勤命令は違法ではない」が統一意見でしたが、そこに妥当性(どうしても夫でなければならない、このタイミングでなければならない)が見られるか、が→
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
ポイントでした。私たちは、転勤は応じるとしても生活が落ち着いていないので(社宅から建てたばかりの新居に引越して10日後)せめて1か月延ばしてほしい、と上司にお願いしましたが、聞き入れてもらえず。5月16日付で転勤、は絶対。4月23日の事でした。#カガクでネガイをカナエル会社
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
仕方なく連休明けに上司に、5月に関西転勤はできないから退職しかない、と伝え、ただ夫はじめたプロジェクトを責任持って軌道に乗せたいから東京で6月まではやらせてほしい、次への準備に20日以上余った有給を消化させてほしい、と頼んだけど、辞めるなら5月末だから、と切られ、ボーナス無し。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
結局会社側は何ひとつパピさん一家の事情や交渉内容を顧みず、周知されれば会社に大打撃が降り掛かるであろう最悪の手を打ってしまいました。
血も涙もない起業がどうなろうと知ったことではないですが、産後4ヶ月でフルタイム復帰せざるを得なくなったパピさんのお体が心配ですね…
あまりにも対応がひどすぎて、株価が落ちたのも仕方ないなという感じです。
人事はともかくとして、有給を消化させずに退職させたのは法的にアウトなので法廷さんやっちゃってください案件なのですが、社会的な制裁はまだまだ始まったばかりという印象です。
くるみん認定はいい加減なものなのか?
しかもこのカネカ、2009年に「くるみん認定」という子育てサポートをしていますよという認定を厚生労働省から受けていたのに、この体たらく…
都合が悪くなったからなのか、育休関連のページを公式HPから削除するカネカ。
まさに消すと増えるの法則。
育休のページ削除されてるぽいので、キャッシュから拾ったの貼っておきますね
— てくと (@prgrmr8) June 2, 2019
#カネカ pic.twitter.com/LWjgFKelRf
それにしたって…育休取ったら左遷って、どこがサポートしてるんだよ。
完全に現行で働いている社員に対しても見せしめじゃないですか。
このくるみん認定ですが、認定されると一定の減税が受けられる仕組みになっているとのことです。
しかも、男性でも二週間以上の育児休暇を取れば、企業は30万円の補助金を受け取れる仕組みになっている。
減税を受けた上、補助金まで貰っておいて育休明けの従業員を左遷(昭和の時代の悪習で、大体これで退職するケースも往々にしてあるという…)
しかも有給消化は認めず(違法)、恩恵だけはせしめる。
…悪どいというか、詐欺じゃないんですかこれ。
嘘の申請で認定を取って、逆に子育てや家庭の幸福を阻害するようなことをするなんて、これでは反社会組織と変わらないじゃないですか…
厚生省も実態を調べずに認定を与えてしまって、この責任はどこに追及されるんでしょうね?
ともあれ、日本が少子化・子育て後進国というレッテルを返上できるのは、まだまだ先のような気がします…
現状がどうしようもないことなんて分かっていた筈だけど、改めて大企業の暗部を見てしまうとがっかりだな。