桜田義孝前五輪相が会合で「お子さんやお孫さんにぜひ、どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と発言したということで燃えております。
これの発言の前に「結婚しなくていいという女の人が増えている」という趣旨の発言もしていたということなのですが、この表現がメディアによって違うので意訳なのか恣意的に変えられたのか分からず。
直接書き起こしたものがないか探したのですが、今朝の時点では見つかりませんでした。
後のメディアの取材で「子どもを安心して産み、育て易い環境を作ることが重要との思いで発言した。誰かを傷つける意図はなかった」と弁解していましたが、それならそれで言い方や言う順序があったのではないかなとも思うのですが…
メディアは何かと自民党の人の発言を細切れに切り取って、図画工作するのが好きですからね。
その辺りは発言の原文が見つかってから、また精査することにします。
ただ、富裕層でもない人たちが子供を産み育てるには問題が山積みであるという現実は何も変わっていません。
なんなら私が生まれた約40年程前から、既に出生率は減少しつつありましたが、政府はどれだけ少子化対策に力を入れてきたでしょうか?
どう考えても何もしていないのと同じではなかったですか?
現代で子供を産み育てることに対して発生する問題
結婚しない・できない人たち
氷河期世代以下の年代で、結婚する人の割合がどんどん下がってしまって行ったのは、当事者たちにはどうしようもない流れです。
正社員でも低賃金、非正規雇用で生活が安定せず、自分ひとりの生活ですら不安なのに家庭を持とうとは到底思えないでしょう。
ただ、結婚した人たちの間では出生率自体は増えつつあります。
結婚できるかどうかが、出生率に直に響くひとつのハードルになっているのでしょうね。
また、女性の社会進出やインターネットの普及により、結婚した女性がどんな扱いを受けてきたかも広く知られてしまいました。
配偶者やその実家関係者に奴隷のように扱われたり、母親代わりを押し付けられたりしながら働かされ、給料をも巻き上げられている女性がこんなにもいたのかと、私も驚いたものです。
一部で「たおぱんぱ」と呼ばれる、お風呂に入る時タオルとパンツとパジャマを妻に用意して貰うことすら当たり前の、生活のなにもかもを女性側に頼った赤ちゃんのような男性がまだまだ多いということも知って、ぞっとしました。
そういう男性に限って「働いて家に金を入れろ、寄生虫は許さん」みたいなこと言っているようですが、寄生虫はどっちだよという感じですね…
親の教育が悪かったのでしょうが、社会に出て何も学ばなかったのでしょうか?
こんな現実を知ってしまったら、結婚なんて絶対にしたくないですよね。
結局自立志向の高い女性程、結婚を選ばなくなってしまうのも無理からぬことです。
もし子供を授かっても…
結婚して妊娠と、順調にいったからといって安心できません。
いくら医療が発達した昨今とはいえ、母子ともに五体満足で出産が終わるかというと、そうではない危険性もあるのです。
前日まで何の問題もなかったのに、誰の責任でもなく妊婦は突然死亡することもあり得るのです。
それくらい命懸けのことなのに、軽視する人が多すぎじゃないですか?
また、普通に出産するだけでも母体は全治8ヶ月の事故に遭ったくらいのダメージを受けます。
その状態で何時間か毎に母乳やミルクを与え、ほぼ24時間子供の世話をしなければなりません。
それだけに専念できればいいですが、妻が用意してくれないと食事すらできない男性や、共働きしないと家計を支えられないなどで無理をしなければならない状況の人もいます。
でも、そうやって無理をさせていると最悪死にます。
これでは、2人3人産むどころではないでしょう。
保育園などに預けるとしても、仕事の沢山ある都市部程預け先も保育士も不足しています。
特に就学前の子育てをしている間は金銭的な負担をなくす・軽くする、保育士の手当てを厚くして離職を防いだり人員を増やし、保育施設自体も増やしていくなどの政策とともに「家庭を作っていく」ことに対する教育を強化していくしかありません。
本当、結婚や子供のことに対して無責任な男性が多すぎて、女性の大きな負担になっています。
(子供を産む前に大きな子供が出来てしまったような状況だったり、離婚して養育費も入れないなどの問題も多いとか。
子供に対して当事者意識が欠如しているのは深刻ですね)
教育と言えば、男性に「不必要に異性の体に触ったり、同意のない行為は犯罪である」ということも幼少期からきっちり教えるべきですね。
大人になるまでに、痴漢や変態に遭って男性が無理になってしまった女性って、結構多いです。
というか私ですらそうだし…
子供が健やかに成長しているからといって、安心できない
子供って、ちょっと目を離した間にとんでもない状態になってしまう場合もあります。
不慮の事故で死んだり大怪我をする可能性だってある。
それでも両親や周囲人が頑張って、怪我もなく健康にすくすく育っていっても、安心はできません。
突然車が突っ込んで来たり、通り魔に襲われるかも知れないのです。
昨今のニュースで、特に未成年のお子さんを持つ親御さんは「自分の子供が巻き込まれたら」と恐怖を抱かれている様子でした。
まるで遠い世界の出来事のようでも、国内で起きたこと。
事件現場が近所や知っている場所だったという方も、おられるでしょう。
これらの事件や事故は被害者から見ればあまりにも突発的なものであり、回避や対処が非常に難しいです。
未然に防ぐための政策なども、必要になってくるでしょう。
とりあえず若い世代にお金を使いましょうよ
少子化少子化と叫びながら、その実たいした対策も取らず、身動きの取れない人たちにただ産めよ増やせよと何十年も言っているだけの政府には呆れ切っています。
少しは明石市の例も見習って、若い世代や子供に手厚い政治をして欲しいものですね。
年寄りに使う分を減らすとその世代に反発されるというなら、他からどうにか捻出してください。
本当、子供をひとり産んだら1000万円支給!とかにすれば出生率は上がると何回も言っていたのですが、ひろゆきさんも「このままだと、日本に未来はないよね。」で同じようなことを書かれていたので、やっぱりそうだよなぁと思いました。
それくらいポケットマネーでポンと出せる、昔の長者さんみたいな人がいればいいのになぁ(笑)
氷河期世代に、本当の意味での救いを与えて欲しい
ハロワでは44歳まで若年として支援対象になるらしいので、ほとんどの氷河期世代はまだ若者扱いでいいみたいです(笑)
なので言わせて貰えば、氷河期世代が本当の救済を得られれば、社会の状態は格段によくなるのではないかと思っています。
非正規や、挫折してニート状態になっている人をしっかりと支援して、真っ当な仕事に就けるようにすれば人手不足もある程度解消できるし、その分納税額も増えます。
勿論真っ当な企業、真っ当な給与が出るところに繋げないとダメですよ?
ちゃんと職や収入が得られる立場に置かれる人が増えれば、相対的に無敵の人予備軍も減ります(かなりガチで)。
通り魔のようなことをしてしまう人とその被害に遭ってしまう人たちが激減するわけですから、費用対効果半端ないと思うんですけどね…
逆に何故それをやらないのか、不思議で仕方ないのです。
だから「偉い人たちは日本を滅ぼしたいのか」と言われてしまうんですよね。
「子どもを安心して産み、育て易い環境を作る」というのがどれだけ大変か、本当にやる気があるのか…そこが問われるところです。