アラフォーでニートになりました。

アラフォーで会社を辞めさせられ、未来が見えないニートが奮闘したりしなかったりするブログです。

不当に安く売ったり買い叩くことの問題-「とんかつ屋の悲劇」を読みながら思ったことなど

破格の値段でとんかつを売るお店が原因で、業界全体がダメになってしまう…

 以前から、定期的にTwitterで「イラストレーターやフリーランスの報酬」に関しての問題提起などが起こっていました。

始めにその話を目にした頃は、なにやら怪しいフリーランス?のようなそうでないような人が沢山いる界隈を知らなかったので、私の中ではフリーランスというのは所属先を持たないイラストレーターやライターなどの仕事を生業にしている人というイメージだったんですよね。

 

それはともかく、そういった所属企業や事務所などを通さずに直接案件を受注している人たちへの報酬が著しく低くなってしまっている、生半な素人やセミプロみたいな人たちが低単価で請けるようになってしまったからだと問題視し、あまり安い金額では請け負うのはよくないという流れになっていました。

ライターの世界もそうですが、インターネットが発達し、暇な主婦や学生が安い単価で案件を受けるようになって価格が崩壊してしまったとか、それで食べている人には随分迷惑な話ですよね。

例え自分はお小遣い程度のお金が手に入ればいいと思っていても、業界全体をおかしくしてしまうような価格設定で引き受けて、それが当たり前(○○さんはこれくらいで請けてくれたのに、みたいな)になってしまうと、本当それを生業にする意味がなくなってしまう。

食べていけないのだから、仕方ないですよね。

 

結局安く使えるテキトーな、中途半端なものしか作れない人か趣味でやっている人ばかりが残り、全体の質も落ちていきます。

当然、そんな低品質なモノを見る人も減っていき…

最終的には業界全体が終了、みたいになってしまう訳ですね。

 

とかくデフレ化・低賃金化した今の日本では「その値段には意味がある」のだということが、忘れられてしまいがちです。

 こういうのはネット上の請負業だからというのもあるのかなぁ…と思ったのですが、そうではなかったのだとこの記事を読んで思いました。

news.yahoo.co.jp

街の安いとんかつ屋さんや飲食店、なぜそんな値段で品質のいいものが出せるの?

そしてその弊害は…という話です。

 生活費を稼ぐ必要がないから安くできる

記事によると、安くて美味しいと人気のとんかつ屋さんは年金を貰っている世代のご夫婦が二人で切り盛りしており、商売をして生活費や家賃(住宅ローン)を得る必要がないために安価で料理を提供できる仕組みになっている、と。

これでは、普通に生計を立てようという人のお店が金額設定で太刀打ちできる訳がありません。

当然安いお店にばかり人気が集中してしまっては、普通に頑張ろうとしているお店はやって行けず、撤退や閉店を余儀なくされてしまうでしょう。

でも、元々お年寄りだから…

しかし、安くておいしいお店も、高齢の方がやっている場合がほとんどです。

彼らが元気なうちはいいでしょう、けれど体を壊したり、年老いて身動きが取れなくなってしまったら…

そのお店も開けることが出来なくなり、地域からとんかつ屋さんが消滅してしまうかも知れません。

 

お子さんや気概のある若い人が後を継ごうにも、元々設定されていた安い金額では生計を立てていけない(年金などは、当然貰えないですからね)。

お店を引き継いだリ、老朽化した設備を新しくするにもお金が掛かります。

そうしてまで、利益の出ない事業を引き継げるかといえば、よっぽどお金が余っている人くらいしかできないんじゃないでしょうか?

 

そうして、地域で愛されていたとんかつ屋さんは後継者も得られず、お店は畳まれることになりますね。

次の世代に引き継がれないまま。

とんかつのシェアを独占していたお店がなくなり、その地域で他にとんかつを食べられるお店もなくなってしまう…

適正な価格で営業して来なかったツケは、地域全体に影響するのです。

 

…とまあ、こんな感じになってしまう訳ですが、とんかつ屋さんなら需要もある程度あるかも知れないので一旦空洞地帯になった後、また進出してくるお店もあるかも知れません。

それまでにどれくらい時間が掛かるかは、分かりませんが…

モノや技術は適正な価格でやり取りされなければならない

長く続いたデフレの影響もあり、「安いことがいい」と思いがちになるのは仕方がないのかも知れません。

でも、それは正しくない。

モノや技術につく値段は、一見高いと思えるような金額であっても、通常それだけかかる理由があるのです。

過剰に安いサービスは質の保証もされないし、皆が皆それを求めたらみんな貧乏になっていくスパイラルに陥るだけです。

 

私みたいにお金のない人、貧乏な人は仕方なく安いものを買ったり利用するしかないでしょう。

ですが、ある程度収入や資産がある人は、それなり以上のいいサービスを使って貰って、社会にお金を循環させて欲しいですね。

 

世の中、格差があることはある程度仕方ないと言いますか、当たり前なのだと思います。

でも、今の日本社会はそれを広げ過ぎ、貧しい・弱い立場の人々を沢山作ってしまった。

生産性の低いブラック企業が乱立し、薄く引き伸ばしたような業務を長時間たらたらとやらせて人間を消費している。

そんなことやっていたら、日本が落ちぶれていくのは当然じゃないですか。

どうして個々が最高のパフォーマンスを出せるような環境を作らないのか。

人を壊すような業務のやり方になってしまうのか。

 

このままでは増えすぎた老人と、擦り減って働けなくなった人たちで社会も沈没してしまいますね。

不当に安い金額でモノや技術、労働力を買い叩くのは、本当どこも最終的に得にならないですよ。

そういったものが早く適正化・正常化してくれることを、願っています。