今回の件は記事を書くかどうか悩んだのですが、これを切欠に周辺のことを色々と考えていて、やっぱり自分の生き方を見つめていくには割と必要なこともあるよなぁ…と思ったので、形にしました。
さて、話題は最近噴き上がっているマナブさんという方が出された、12万円の情報商材について。
マナブさんといえば、私は初期のブログ作りの際に検索で辿り着いたブログの記事や、Youtubeで公開されている解説動画的なものに割とお世話になっていたんですが…
そこから突然こういったものを出したという話を聞くと「どうしちゃったの?」となるような流れですね。
まあ「web上に上がっているものを参考にさせて貰った人」→「この人どうしちゃったの?」の間には色々と耳に入ってきたこととか、ワンクッション…何クッションくらいかな?あったので、そこまで驚きはしなかったのですが…
そんな12万円のアレとそれを出した人にまつわる話をしていきます。
どうしちゃったの?
とりあえず12万の商材の件については、ぶっちゃけ興味なかったんですよね。
というのも一時期ちょろっと参考にはさせて貰いつつも、ご本人のファンになったとかではなかったのでブログもTwitterも、なんらすぐに見られるような状態にはしていなくて(ようするにブックマークやフォローなどをしていなかったという)。
なので、12万商材については割と噴き上がり始めてからその詳細を知った訳です。
まあ概要を見ても「へぇ…」とは思いつつも、プログラミングと営業を勉強してWordPress(WPと略されている場合もありますね)の案件を取ろう!的な、私には縁もゆかりも興味もない方向の教材だったので…
しかし、ご本人のセールスレター的な記事を見たら、色々引っ掛かるところがありましたね。
「1件案件を取れれば元が取れる」みたいなことが書かれてますが、それって派手派手しい情報商材のランディングページで何度も見た語句じゃないの、とか。
少し前くらいからかな?
某山奥に出没するハンチングおじさんのウォッチを嗜んでいる方々が、界隈のなんかそういう感じの人の中に彼をリストアップされているのを見て「おや?」とは思っていたんですが、段々変な方向に変わってきているのは確かだったのだろうなと思いました。
フリーランス業界を破壊しかねない行為
そしてこの12万の情報商材ですが…
マナブさんの情報商材の件、KENTAさんの動画に同意しつつ、ちょっと補足を。https://t.co/Zpq8QE7zyn
— たにぐち まこと/学ぶ。をちゃんと (@seltzer) May 11, 2019
私の場合、H2O spaceという会社の方では現在 WordPress(WP)案件のみで年間 2-3千万の売上です。なので、WPが稼げないというのは、
本職の方からは頭痛の種になりそうな印象のお言葉が。
(詳細はこのツイートに繋がっているリプライのツリーを読んでいただければと思います)
しかも、
厳しいです。(もっと高度なカスタマイズを弊社とかは行ってます)
— たにぐち まこと/学ぶ。をちゃんと (@seltzer) May 11, 2019
そして、前にもつぶやいたのが、
マナブさんはたぶん、エンジニアとしての知識が10年くらい前で止まってしまっていて、10年前は確かにそれで食べれたのですが、それから時代が変わってしまっています。
手痛い指摘も…
情報商材って、内容の良し悪しはともかく情報の鮮度が命な部分もあるんですよね。
だから商材屋は古くなった情報商材をタダで配布して、そこからセミナーやら最新式の何やらにつなげてお金を巻き上げようとしてきたりする。
書かれている情報が古かったら、普遍的に通用する内容以外は1円の価値もない訳です。
それなのに、エンジニアとしての知識が10年前くらいのものだと言われたら…
あとね、WordPressが初心者向けじゃないのは、セキュリティをどうやって保っていくかという難しさもあるからなんですが、その点についても言及されていました。
それだけは辞めて欲しいのです。そんなレベルでフリーランスとして、案件をとってしまうと、KENTAさんもいうとおり、納品までたどり着けないとか質が担保できない代物ができちゃいます。
— たにぐち まこと/学ぶ。をちゃんと (@seltzer) May 11, 2019
不正アクセスの温床になって、「WordPressが危険」みたいな誤解が広がっては目も当てられないです。
これ、笑いごとじゃないんですよね。
今までだって大手の顧客データが漏洩とか、何度も騒ぎが起きてますし。
折角いいサイトやブログが出来上がっても、セキュリティがガバガバではね…
セキュリティに関しても「危ないな」と思うのですが、一番深刻なのはそこから芋づる式に起きてしまう信用の崩壊にあるでしょう。
そんな知識レベルで受けたフリーランス側も、そんな相手に仕事を投げてしまったクライアントさんも全員不幸で、「フリーランスはあてにならん」みたいなイメージが広がったら業界自体が壊れます。
— たにぐち まこと/学ぶ。をちゃんと (@seltzer) May 11, 2019
フリーランスを先導していく立場にあった筈の人が、その業界を破壊してしまう。
そうなりかねない懸念を、谷口さんが持たれるのも仕方ないかなと思ってしまいます。
このツリーには苦言だけでなく、マナブさんの評判を活かしていい方向に持って行って欲しいという願いも書かれていました。
是非、一緒に幸せになって、フリーランスの業界を盛り上げていただいて、飛び立っていって欲しいなと思います。発信力、影響力は絶大だと思うので。
— たにぐち まこと/学ぶ。をちゃんと (@seltzer) May 11, 2019
そうですよね。
これから始めようという人にいきなり十数万吹っ掛ける行為は、他のメディアでも「雛喰い」と言われていましたが、まさに将来の芽を摘むやり方です。
同じお金を取るにしても、月いくらの講座とかじゃダメだったのかなぁ…
信用を失うのは一瞬のこと
実は私が商材の件よりも「どうしちゃったの?」と思ったのは、たまたまTLに流れてきた彼の「SEOはオワコン(要約)」みたいな発言に対してだったんですよねぇ。
あれだけSEOに対して分かり易く解説したり、実際ブログの記事も検索上位を取っている人がなぜ…?と思ってしまったものです。
まあ、Google先生もコアアップデートを繰り返して、それまでの位置にいられなくなってしまったブログ管理者の人もいるのだとは思うんですが…Google自体は何も変わっていないんですよ。
ただ、よりその理念に近い運営・運用が可能な実務的な力や精度が上がっているだけで。
実際どうも、4月の後半にもアップデートがあったらしい?というのをちらっと耳にしたのですが、私の場合はよくなりはしても悪くなっていないので本当え、変更あったの?くらいな感じでして…
ともあれ、Googleの理念を理解して、その上でやっているならあまり心配するようなことってないと思うんですよね。
なんか…うーん、やっぱり「あれー?」っていうことが増えてきたのかなって。
馬脚を現すというとなんかこう、アレですが…元々お金を稼ぐ野心はあった訳ですしね。
でもこう、こんな行動に出ないと得られないお金だったのかなぁ、とは思ってしまうのです。
だってねぇ、信者的なファンの人は気付かないかも知れないけど、ある程度離れたところから見ている人からしたら「なんかおかしいな」ってすぐ察せると思うんですよ。
信用を築いていくのって結構大変だけど、失うのは一瞬なんだけどなぁ。
まあ…なるようにしかならないので、彼の件についてはまた何か耳に入ってきたら思い出します。
普段は忘れておくというより、そこまでリソース欠いてられないなという感じなので。
自分がしたいことや生きていくためのことには、特にね。
私は私で、自分自身の信用を積み上げたりなんなりしないと、という感じなのですよ。
心配するなら、Googleよりもリアルな世の中の方じゃない?
世の中の状況・情勢がどうなるかの方が、余程心配ではありますよ。
何もかもひっくり返ったり、しっちゃかめっちゃかになったらもうブログやるとかSEOがどうこうとか言ってられませんからね。
ネットが続けられる状態かどうかすら分からない。
まあ、そこまで心配しても仕方ないですし…
ブログがオワコンとか言っている人は、単純に自分が稼げるか稼げないかでしか測っていないので、耳を貸すだけムダです。
あの手の人たちが目を付ける前から、ブログの文化ってずっと続いてきたのだし。
稼げなきゃやっててもしょうがないと思う人は、適当なところで見切りをつけて別の媒体へ切り替えていけばいいんじゃない?って思います。
でもブログって、それだけのためにあるものじゃないですから。
今日もなんとか生きて、何かしらを考えていると、私にとってはそういうものを残しておくツールでもあるので。
モチベーションとか関係なく、コンスタントに書けたらいいですわ。
(この記事とかこないだの交通事故の記事とかなんて、書き始めめっちゃテンション低かったですからね…それでも文字が打ててるのは、大分がんばってるなぁという感じです)