連休中から、目を覆うような交通事故のニュースが頻繁に舞い込んできます。
最近特に多い気がしてしまいますが、なぜなのか。
少しでも何の過失もない人、特に子供が巻き込まれるような事故を減らすにはどうしたらいいのかなどを考えながら、記事にしてみました。
本当はもう少し早くエントリーしようと思っていたのですが、精神的に辛い報道もありましたし、メディアのやり方も本当どうかしているな…何も言えないな…となってしまうことも多くて、遅まきながらの投下になります。
別に、トレンドブログとかを目指している訳じゃないしね。
でも言いたいこと、書き残しておきたいことはあるのです。
歩行者軽視の現状
ちゃんと歩道を歩いているのに、どうして事故に巻き込まれてしまうの?
大津の事故でも、保育士さんたちは充分すぎるくらい子供たちの安全に配慮していたのに、信号待ちをしているところに弾かれた軽自動車が突っ込んできてしまったのです。
どれだけ周囲を警戒していても、高速で飛んでくる鉄の塊なんて、咄嗟に避けられる筈もありません。
プロのスタントマンだって、綿密に打ち合わせとタイミングの計算、予測や経験に培われた能力があってこそ対応できるのです。
何の訓練もしていない一般の人が、突然のアクシデントに見舞われてどうにも出来ないのはもう、火を見るより明らかですよね。
…なんて考えている時、Twitterでこの記事が流れてきました。
確かにそれだと思うことが、色々と書かれていました。
どんなに事故を起こしたドライバーに厳罰を課しても、抑止力にはならないんですよね。
だって、こんなに悲惨な事故が相次いでいても「気を付けよう」とならず「自分は大丈夫だ」と思っている人が事故を起こす訳ですから。
大体なんでもそうです。
あまり気負わずに名乗りを上げられることでも、主催側の人が「ちょっとアレな人は流石に遠慮して貰うかも…」というのを聞いた時「自分は大丈夫だろうか…」と心配する人は大概大丈夫なんですが、本当にアレな人は気にせず突っ込んできます。
そういうものなんですよね…
だから、ドライバー側にばかりしっかりしろと言っているだけじゃ、事故に無関係の人が巻き込まれるのを避けられない。
そこで出てくるのが、日本の歩行者軽視の現状です。
もし車道で事故が起きても、しっかりと歩道が確保されていて防護策が取ってある場所ならば、歩行者の被害は大分減りますよね。
当然ながら。
でも、日本の道路ってそうはなっていないところが多い。
車ばかり幅を利かせて、車の都合に合わせて幅の変わる歩道も、舗装後回しでガッタガタの酷い歩道もあります。
狭い道だとほぼ側溝の上みたいな幅の路肩しかないとかね。
事故った場所だけガードレールが付いて、それもひしゃげていて結局歩行者通れないじゃん、なんてところも以前ありましたし。
草ぼうぼうで使えない歩道とか…存在する意味がない。
これ、田舎だけなのかなぁと思いましたが、都会は都会でまた大変なんですよね。
何がどうなってるのか分からない歩道橋に上らないと渡れない交差点とか…アスレチックかよってなります。
人が沢山歩いていても、平気で間を縫って走っていく自転車とかもいますし…
道が狭いのは仕方ないけど、もうちょっとこうなんとかしてくれというところは多いですね。
場所によっては対応が難しい道路もあるかも知れませんが、可能な限り整備を進めていって欲しいものです。
LRTを導入するという方法もあるらしい
冒頭でも引用したAbemaの記事なのですが「LRT」という次世代型路面電車を走らせたら、交通渋滞や事故を減らせるのではないかという意見や考えもあるようです。
路面電車って、映像作品などで見てビジュアル的にも魅力があるんですよね…
無人運転でも安全で、低床で乗降も楽な仕様だったら使い勝手もいいですし、イメージ的にも自分の街にあったら楽しいなぁと思います。
こういうのが走っていたら、お年寄りも体の自由が利かなくなってまで車を運転する必要もなくなりますし。
メリットだけではなく、デメリットや設置するのに必要な場所とか、費用などもあるでしょうが、吟味してより安全な交通環境を作っていって貰えたらいいですね。
メディアの交通事故に関する報道にも問題がある
メディアの取り上げ方、取材のし方や被害者サイドである筈の保育園の記者会見での無神経な質問など、ネットのコミュニティではマスコミに対する怒りや負の感情も燃えていますね。
池袋の事故の時もそうでしたが、どうしてこんなに酷いやり方をするのかと。
都合のいい時(悪い時)だけ、事故の報道を沢山する
実は、マスコミが大きく取り上げなくても日々事故は起きています。
それを大きく取り上げるのは、
- センセーショナルなニュースになる条件が揃った時
- 他に大きく流すニュースがない時
そしてもうひとつ、
- 他に何か都合の悪い出来事が起きているのを隠すため
という場合もあるのです。
マスコミにとって、全ての出来事は金や数字になるか、ならないかでしょう。
人間の感情を利用はするけれど、それを扱っている連中に人の心があるとは考えない方がいいのかも知れません。
死傷者が出るような事故や事件を知った側の心痛も大きくなりますが、他の部分も気を付けて見ないといけないなと思うようになってしまいました。
今までマスコミがやってきた手口のお陰で。
特定の加害者への異様な忖度と、被害者サイドへの無配慮
池袋の事故の際、加害者が逮捕されなかったことに関してTwitterで噴き上がっているところをよく見掛けました。
でも、本当は逮捕=罪が確定したという状況ではなく、逮捕は捜査の一環でしかなくて、加害者の状況によっては起訴するしないの段階に行くまで拘束を受けずに進む場合もある訳です。
警察が他の事件事故の時にホイホイ逮捕しちゃうのが悪い、という向きもあるとは思いますが、これってマスコミが今までやってきた報道のし方も人々の認識を誤らせる原因のひとつだなぁとしみじみ思いました。
しかし、逮捕されなかったからといっても、死傷者を出した加害者には変わりありません。
報道で逮捕され容疑者となった人物と比べ、あまりに丁重に扱いすぎてしまったために、上級国民だのなんだのとあらぬ疑惑が飛び出してくることになってしまったのでしょう。
大津の事故の場合は、被害者の園児たちが通っていた保育園が開いた記者会見で、まるで保育園側に過失があったかのような質問がされたことに対して、怒りの声を多く聞きました。
「どうして被害者側の保育園が、わざわざ記者会見を開く必要があるの?」と思われた方も、少なくなかったようです。
これ、会見をやらなければ不用意にマスコミが保育園に押し寄せ、他の保護者や園児にまで心ない取材が行われるのを防ぐために開かれたんですよね。
(分かり易くツイートされていた方も見掛けたのですが、見失ってしまいました…)
やらなければ保育園の関係者が二次被害を受ける、やれば保育園側がマスコミに責められる…
どちらを取っても最悪です。
こんなマスコミ、必要ありますか?
視聴率や売り上げ目当ての、煽るだけの報道はもうやめて欲しい
本当に、こういうことはもうやめましょうよ。
怒りや悲しみを煽り立てて、何になるんですか。
私もそうですが、呆れ果ててTVを見なくなった人の話って、結構聞くんですよね。
視聴率や売り上げのために過激なことをしても、人は去っていくばかり。
小学校の頃既に、ニュースの半分は嘘なんだと教えられてそういものなんだなと思っていましたが…
もっと信用されるような報道をしてくださいよ。
報道って、人々に真実を伝えるものなんじゃないんですか?
ジャーナリズムって、一体何なのでしょう…。