ずっと、東京やその近辺に住みたいと思っていた。
私はかつて、傲慢な祖父が思い通りにならない祖母に毎日怒鳴っているのを聞きながら、家を出ていけないかと考え、悩んでいました。
でも、お金がない…
当時も家族の世話をしながらバイトをしている身で、コンビニの激務で貯まっていた貯金を削りながらの生活でした。
もっと沢山お金があったら。
もっとお金を稼げる仕事に就けたら。
そう思いながら転職先を探そうにも、家族がいる。
いい仕事だって見付からない。
それに見付かったとしても祖母がいる…
正直なところ、祖父は放って行ってもいいと思っていたんですが、小さい頃に面倒を見て貰っていたこともある祖母が大好きで、彼女がいる限り自分はここにいなきゃ…と思っていたのです。
祖父は典型的な自己中モラハラ男だった上に、自分の言動を悪いとも思っていない。
そして、祖母に無理をさせて体を壊させ、要介護認定を受けるまでになった元凶だとも思っていました。
(それ以前から認知症らしき症状はあったのですが…)
あの頃はまさか、祖父より先に祖母が亡くなるなんて思っていなかった…
確かに高齢だからいつ死んでもおかしくなかったのかも知れないけれど、少なくともあと数年はいてくれるという気がしていたのに。
本当に、人生って何があるか分からないものですね。
当時は宝くじが当たれば…というようなこともよく考えていました。
普通に暮らす分には必要なお金があれば充分ですから、ハチャメチャな大金は必要ありません。
でも、沢山お金があったら。
これからどんどん不自由になっていく祖父母をいい施設に入れて、手厚い介護を受けられるようにすることもできるし、私も好きな場所に引っ越して暮らせるようになると、そんな風に思いを馳せたりしていました。
家族の面倒を見る必要のなくなった今、職もお金もなくてどこにも行けませんけどね(笑)
状況的にはもうどこにでも行ける筈なのに、お金がないからどこにも行けない。
本当「お金がないから○○出来ないというのは言い訳だ!」みたいなこと言ってる人たちには反吐が出ます。
そんなこと言ってるんだったら、上京した時の費用くらいは出して欲しいわ。
首都圏での物件も考えていた
しょぼ喫的お店を出したい!という構想を頭の中で捏ねている時に、地元でなく東京やもうちょっと都心に近いところで出店したらどうか、というのも考えたことがありました。
人が多く集まるところでもあるし、空き物件も結構あるっぽいし。
しょぼい起業メソッドを実践するなら、店と同じ物件に住めばいいので、安い物件を借りられれば何の問題もない。
もし資金を借りることが出来て都内や都心近くでという話になっても、やぶさかではないんですよね。個人的には。
こんな記事を書きながらも、まだそう思っている部分も大きかったりします。
なにしろ都会は人の流れが多いし、利便性も高い。
環境的にも、都心に集まっている人が来てくれ易いだろうし、エデン本店やしょぼ喫に(地理的に)近いという謎の安心感もあったりして。
そういう話が自分に来るなら、挑戦してみてもいいかも知れないとはまだ思っています。
まずやってみなければ分からないものね。
この辺だったらアリかなぁ、と考えていたこと
お店に住むなり近くの安い物件を宿にするにしても、私には地元に家がある。
名義は自分でも、売れも手放せもしない小さな家が。
これを放っておく訳にはいかないので、時々は帰る必要があるんですよね。
持って行けない色々なものを置いておく、物置としても。
だから、都心周辺または都内でお店を開くことになったとしたら、東武線沿いのところがいいなと思っていました。
まあ、東武線といっても地元まで大分距離があるので、浅草から乗り換えなしで帰れるのは特急を除いて朝夕のほんの数本しかなかった記憶がありますが…
(それも最近の改正で減ったらしい?)
でもすぐにとは言わずとも「帰る必要がある時にはなるべく早く帰れるところ」が理想でしたね。
北千住には「おまえン家」さんがあるのでひとまず外しておくとして、そこから浅草までの間。
探せばしょぼく借りられてしょぼく開けられる物件、結構ありそうです。
…とまあ、こんなことを頭の中で想像していても、最後に行きつくのは資金のことなんですよねぇ。
カイリュー木村さんもしょぼい起業のメソッドなら「都内開業で素直な子なら普通にくいっぱぐれないと思う」って仰ってましたし、やっぱりあの辺りの起業家の方に出資をお願いするのが一番近道なのかな。
素直というか馬鹿正直とか愚直と言った方がいいかも知れないけど、ハロワ的にはまだ若年と言われる区切りの中にいるし、どうですか的な感じで。
でも人前でプレゼン的なことをするのはね…
数々の屈辱的な面接と、去年の出店募集の時にやった辛さを思い出すと、やっぱ辛いな…ってなってしまう。
本当に宝くじ、当たらないかなぁ。
なんだかんだいって、地元に愛着はある
一度都心で出店して上手く行ったら、そこを他にやりたいという人に譲って地元に帰って新しくお店を作るという道もあるんじゃないかなぁ、とも思っています。
実際に動かしてみないと分からない部分や、経験を積めたりもしますしね。
高校への進学を期に、再び住み始めた今の住処。
(小さい頃、両親が離婚した後も母と一緒に住んでいたことがある)
駅からも遠いし、路線バスもとっくに廃止だし、冬から春に掛けての強風は厳しいし、夏は暑すぎるし、不便なことは沢山あるけれど。
やっぱり、住み慣れた場所なりの愛着というのがあるんですよね。
好きな場所もお気に入りのお店もあるし。
例え大好きな人がいなくなってしまったとしても、この土地との縁を失いたくないという気持ちも。
地元の人々にも暮らしがあって、当たり障りのない関わりだけれどその人たちが日々無事に暮らしているのを知るとほっとするもの。
…実は、母にも今まであまり見えていなかった身体的な不調が見つかったらしく、医者から「このままだと何年も生きられない」と脅かされたらしくて。
こういうことが気掛かりになって、結局足を縫い付けられてしまうのかなぁとも思いました。
そうでなくとも、母ももう年金を貰うような歳で、やっぱり色々なことがこれからもあるんでしょうね。
お金さえあれば、別のところに住んだとしても好きな時に行き来できるんでしょうけどね。
本当に(必要な分の)お金がないということは、心に辛さをもたらし余裕を失わせてしまう。
縛られずに生きたいのになぁ。
自由に生きるというのは、本当に難しいことだと思います。
ままならないことばかりで。