ビッグエコーの唐揚げ、くら寿司の魚など、お客さんに出す食べ物をわざと汚すところを撮影した動画が相次いで投稿され、大きな問題になっています。
数年前にも同じような出来事があったような気がしますが、歴史は繰り返すということなのでしょうか?
どの道企業にとっては衛生的な信用が下がり株価などにも影響が出て、損失を受けてしまう危険性をはらんでいます。
今では「バイトテロ」という言葉も出来てしまいました。
どうしてこのようなことが起こるのか、バイトテロを防ぐにはどうしたらいいのか、考えていきたいと思います。
なぜ起こる?バイトテロ
ひとえに実行者・投稿者のモラルのなさによるもの
一体、この年まで何を学んできたのだろう…
以前にもこのようなことが起きた時もそうでしたが、私はまずこう思いました。
アルバイトが可能な年齢というと、大抵の企業で若くても16歳(高校一年生)からです。
自分で試験を受けた学校に通ったりしている、もう充分に分別のつく年齢です。
武士の世だったら元服してますね。
一歩間違ったら死んでしまう世界です。
もう「ふざけて取り返しのつかないことをしてしまいました」で済む年齢ではありません。
大体「食べ物を粗末にしない」なんて小学生よりも前、親に教えられたり幼児が絵本で読むくらいのレベルじゃないですか。
親も学校も一体何をやっていたんだというところですが、一番は本人の問題でしょう。
学ぶ機会はいくらでもあったのに、サボって全く学ばなかったからこういうことになっている。
賃金や待遇は理由にならない
今回の件を前にして「非正規雇用だから、賃金が低いからだ」「待遇が悪いからだ」というようなことを言っている人もいましたが、ちゃんちゃらおかしいですね。
中には今の政権を持ち出して、便乗して叩いている人もいましたが、正直それ今関係ないでしょうと…
何かにつけて政権批判に持っていく人は置いておきまして。
アルバイトということは、雇用主と契約を交わして雇われているということです。
入ってから「思っていたのと違う」と感じることもあるでしょうが、賃金などについては基本、バイトを申し込む時に分かっている筈です。
それで、契約を交わしてからこうした所属する企業に悪意で損害を与えるようなことをすれば、処罰を受けるのは当然のことでしょう。
不満があるならそもそもそんな企業に申し込むべきではないし、入ってからおかしいと思うなら改善を訴えるなり辞めるという選択肢もあります。
重ね重ね言いますが、契約を交わした時点でもう、十代だの学生だのなんていうのは関係ありません。
社会の一員として、責任を負っている労働者であるという自覚が必要になってくるのです。
それが理解できないのであれば、アルバイトをする資格はありません。
また「若者を教育するのが大人の役割」みたいなことを言う人もいましたが、何を言っているのかよく分かりませんでした。
恐らく、こういった行為をする若者は時給がよくても正社員待遇でも同じことをするでしょう。
自分にどれくらいの責任があって、自分の行為がお客さんにどれだけ害を与える危険性があるか、自覚がないからです。
そういった性根を入社・入店して何年も経たない間しか接していない社内の人間に矯正させようというのは酷だと思います。
上司や同僚は、お母さんでも保護者でも先生でもないんです。
雇用されている以上、そこは最低限の分別がついて自分の始末を自分で付けられない人間が働ける場所ではありません。
バカなことをやってでも、注目されたい心理
意見の中には「注目されたいけれど、誇れることがないからバカをやって目を集めるしかない」というものもあり、なるほどと思いました。
でもこれって、とても悲しいことですね。
インターネットというのは恐ろしいもので、顔だけでどこの誰か、通っている学校や評判などを調べ上げてしまう人もいます。
企業に損害を与える危険性がある人物を、採用したいという企業もないでしょう。危機管理が出来ているところなら、即ブラックリスト入りです。
また今回、くら寿司が問題を起こした店員を解雇の上訴えを起こすという流れになりました。
損害賠償の額なども膨大になるでしょうが、訴訟になれば記録は一生残り、今後の人生に付いて回ります。
動画の人物が高校生であるとして、大学に進学したいと思っても裁判記録のせいで受け入れて貰えないかも知れませんね。
一時目立ちたいがために将来を棒に振って、世間から自分へのマイナスの感情を抱かせて、それだけの代償を支払うだけの価値がある行動だったのか、甚だ疑問です。
私はくら寿司の対応を支持しますし、よく言ってくれたと思っています。
他の不適切な動画を上げた店員のいる企業も、どんどんやって欲しい。
ふざけてやっただけでは済まされないということを、きちんと知らしめなければ同じことをしたら目立てるんだ!と思ってしまう思慮の浅い人を増やすだけですよ。
バイトだけではない、洒落にならない悪ふざけを投稿する若者たち
わざわざ禁止されていることをして、悪びれない若者もいます。
私も昨日電車を使って外出し、夜に地元の駅に戻ってきたら駅構内や前の道路でスケートボードで走り回っている若者たちがいてすごく怖い思いをしました。
当然、道にもスケボー禁止の掲示はありますが、主に休日の夜間になるとそんなことお構いなしでガーガー音を立てて走り回っています。
早い時間に比べれば利用者は少なくなっていますが、うるさいし非常に危ないです。
昨日は私が帰ろうとしている時に、ちょうどお巡りさんが来てくれてほっとしましたが、若者たちは悪びれる様子がない。
寒いし遅い時間だったので、その顛末を見ずに帰ったのですが、本当に迷惑だしいなくなって欲しいと思いました。
もう迷惑防止条例違反でしょっ引いて欲しい…
少し趣の違う話を出しましたが、こうした悪ふざけをする若者の動画は、他にも色々と出回っているようで。
その中には明らかに人に害を与える類のものもあります。
例えば回転寿司で、レーンの上で回っている寿司に大量のわさびを仕込むなど。
これはもう犯罪とも言える行為ですので、こういった動画を見掛けた場合は拡散せず保存し、投稿されていたサイトや日時を記録して、警察に通報を行ってください。
通報の必要を感じた時は
人に危害を及ぼす可能性のある内容の動画の投稿は「ネットワークを利用した犯罪」に当たると思われます。
そのため、インターネット上でもサイバー警察への通報が可能な案件と言えるでしょう。
web上での通報・相談窓口に関しては、各都道府県ごとに分かれています。
こちらの各都道府県の欄に記載されているURLのうち、上はサイバー系案件に関するトップページ、下が相談や通報などに使えるメールフォームになっている場合が多いです。
どこで撮られた動画なのか分からない場合は、地域間で連携が取られているのでお住まいの地域の窓口にご連絡ください。
事件性がある場合は、捜査が行われることになります。
「こんな動画を見つけたけど、人の迷惑になる(危ない)んじゃないかな…」と迷った時にも相談に使えます。
少しでも気になったり、不安なことがある場合には相談してみましょう。
便乗して注目を集めようとする炎上芸人にも注意
ネットでは、なにやら「若者の人生を潰して終わりでいいの?社会全体で責任を取らないと!」というような論調の記事を書いて目耳を集めようとしている人物もいるようですが、これは恐らく本人は全くそんなことを思っていません。
「こいつは何を言っているんだ?」と胡乱に思った人たちのアクセスや拡散を狙っての行動と思われますので、相手にしないのが一番です。
あまり話題に上って注目が増えると、詐欺的な行為に引っ掛かって泣きを見る人が増える危険性もあります。粛々と黙殺していきましょう。
バイトテロを防ぐには
養育・教育の強化
これが一番重要だと思います。
三つ子の魂百までとは言ったもので、特に幼児期に擦り込まれた大切なことというのはその後の人生にも影響を及ぼすこともしばしば。
ただし、正しい教育を行えるかどうかは親や教育者側にも懸かってきます。
学校側も学生の素行を見極め、常識や道徳観念が欠如している生徒に対してはアルバイトの許可を行わないなど厳格に対応していかなければならないでしょう。
厳罰化
どれだけ教育をしっかりしていても、理解しない人もいます。
馬の耳に念仏という言葉もあるように、教育者がどんなに熱心に教えても分からない残念な人もいるもです。
そういった輩はもう動物と同じで、本来なら社会に放ってはいけない部類に入るのでしょう。
ですが、現実にはなかなかそうもいきません。
問題のある人を隔離したり収容できる施設や制度があればいいのですが、人権が云々とか色々な障害も出てきます。
…真っ当な人間が危害や迷惑を被る危険性の方を、考えて欲しいものですが…
言って分からない相手には、罰を厳しくするしかありません。
結果自分たちの首を絞め、窮屈な思いをすることすら、彼らには理解できないのです。
若い頃はバカをやるものだと言う人もいますが、私自身こういうバカな行為でなくとも無知などでミスをしたりして、痛い目を見て成長するということは往々にしてありました。
大目に見て貰ったり甘い対応をされたら、そういった見込みもなくなります。
実体験もあるので言えることですが、若くて愚かな人間は、痛い目を見なければ反省も成長もない場合があるのですから、手痛いしっぺ返しを用意しておくのは有効と言えるでしょう。
でも痛みを恐れてやらないようにさせるって、本当に動物のようで…
そういう人たちが人間として生まれてきた意味って、一体なんなんだろうなと思ってしまいます。
もう江戸時代みたいに、こういうことをしたら「私は不適切動画を投稿しました」と入れ墨でも入れるようにするしかないのかな…
とにかく、若気の至りでは済まないんだぞと思い知らされるような状態にならないと、こういった行為も減らないのではないでしょうか。
終わりに
こういったことが起きると様々な議論なども起きますが、何よりも一番大切なのは何の咎もない一般の人たちが危害を受けない・安心して過ごすことが出来る環境を作ったり維持したりすることだと思います。
そのためには、それを脅かす者、常識を逸脱した存在は排除しなければなりません。
悪いことをした若者を擁護するのは自由ですが、まず真っ当な人間の安全を確保してからにして欲しいと願います。
下手をすれば自分だって被害を受けることになるかも知れないと自覚を持って、考えて欲しいところですね。